ワンオフのベイロン

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ブガッティが、毎年カリフォルニア州モントレーで開催される「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で、「ヴェイロン 16.4 グランスポーツ ヴィテッセ」の特別モデル「ブガッティ・レジェンド(Les Légendes de Bugatti)」シリーズの第1弾を発表したのは、今から1年前のことだ。同社は、今年のペブルビーチでシリーズ最後のモデルとして「エットーレ・ブガッティ」を発表、その全6モデルがそろって展示された。実はそのとき、サプライズでヴェイロン 16.4 グランスポーツ ヴィテッセの特別仕様モデル”1 of 1″(ワン・オブ・ワン)も初公開されていた。
このイエローとブラックに塗られたヴェイロンは、今年のペブルビーチが開催されるよりも前、7月上旬にフランスのアルザス地方モールスハイムにあるブガッティの工場近くで初めて目撃され、女性レーシングドライバーの草分け的存在であるエリザベス・ジュネックにちなんだブガッティ・レジェンドのシリーズ最終モデルではないかと噂されていた。ところが、いざフタを開けてみると、シリーズ最終モデルとして発表されたのは、青と黒という全く別のカラーリングの「エットーレ・ブガッティ」だった。一体、あの映画『トランスフォーマー』のバンブルビーのようなカラーリングのヴェイロンは何だったのか? と我々は困惑したのだが、ようやくその正体が明らかとなった。

「エットーレ・ブガッティ」エディションと共にペブルビーチで公開された、このヴェイロン 16.4 グランスポーツヴィテッセ “1 of 1″と名付けられたモデルは、シンガポールの顧客のために1台のみ製作されたワンオフモデルであるという。「タイプ41 ロワイヤル」や「タイプ55」「タイプ44」などブガッティ全盛期の名車で数多く見られるイエローとブラックのカラーリングを復活させている。これは創業者一族が好んだものだという。今年のペブルビーチでは、カリフォルニア州南部のオックスナードにあるマレン自動車博物館が提供した、同じカラーリングのタイプ44の隣に展示された。

イエローとブラックのカラーリングはエクステリアだけでなく、インテリアにも施されている。ドアパネルには上に黒、下に黄色のレザーを2枚重ねで使用。黒レザーにレーザー加工で穴をあけ、黄色いドットでヴェイロンのシルエットを浮かび上がらせている。陽極酸化(アルマイト)処理と手磨き仕上げのフロントグリルには、注文主のイニシャル「PL」の文字がレーザーカットで施されている。また、リアウイングの下側にはブガッティのロゴがあしらわれている。

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